これ以上近づいたら撃つぞ!〜シリコンバレーの鉄道駅は現代アメリカの縮図だった〜【林直人】第1回 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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これ以上近づいたら撃つぞ!〜シリコンバレーの鉄道駅は現代アメリカの縮図だった〜【林直人】第1回

【集中連載】これ以上近づいたら撃つぞ!〜シリコンバレーで実感したアメリカと日本の現在〜 第1回

 

・前回のシリコンバレー旅行は大失敗

 

 さて、そういう理由もあり、私は去年の10月と今年の9月の2回、定点観測的にシリコンバレー旅行を決行しました。その結果として、アメリカの経済動向をしっかりチェックし、会社の資産運用や事業の方向決定にも活かすことができたので、それ自体は非常に役立つ経験だったと考えています。ただし、私の1回目のシリコンバレー旅行は失敗の連続でした。ここではそれらの失敗を振り返って、2度目のアメリカ旅行ではどのように改善したかについて一通り述べていきたいと思います。

 

(1) 着陸する空港

 私は前回のシリコンバレー旅行ではサンフランシスコ国際空港で着陸する便を使いました。もっと具体的にいうと、東京からロサンゼルス国際空港に着陸する便で降り、その後ロサンゼルスからラスベガスに飛び、ラスベガスを3日ほど体験してから、ラスベガスからサンフランシスコまで飛びました。その後、「電車で」サンフランシスコからシリコンバレーまで移動しました。

 

ロサンゼルス国際空港、このあと別室連行の憂き目を見る。

 

 結論からいうと、これらはほとんどすべて大失敗だったといえます。

 一つ一つ失敗した要素を紹介すると、例えばロサンゼルス国際空港に降りたこと自体が大失敗です。理由はいろいろとあるのですが、まず最近のロサンゼルス国際空港は日本人の訪問者に対してとにかく厳しいです。私も入国審査でひっかかり別室送りになりました。大学受験のときに英語を勉強していてある程度話せたので事なきを得ましたが、なかなかヒヤヒヤする経験でした。自営業の方は、今のアメリカは(特にロサンゼルス国際空港は)英語をけっこう話せないと入国すらできない国になりつつあります。イメージとしては、英検準1級〜1級ぐらいの英語力は必要です。もっとも、サンノゼ国際空港やハワイ国際空港は今のところこの限りではありません。この二つの空港は日系人の名前が冠された空港で、日本人に対しても相当の理解がある印象です。英語がほとんどできない友人と旅行に行きましたが、どちらも想定問答を渡しただけで大した問題もなく入国できました。

 ただ、サンノゼ国際空港やハワイ国際空港でもきれいめの女性は注意したほうが良いです。私は二度目のシリコンバレー旅行はパートナーと行ったのですが、彼女は通訳なのでかなり英語力はありますが、それでも入管でひっかかってました。これは彼女に原因があるというより、最近の日本人女性の問題だと思います。あわてて私が「彼女は私のパートナーです」と英語で言って事なきを得ましたが、こういう機転が効かない、語学力に乏しい男は成田離婚の可能性もあります。十分に注意しなければなりません。

 また、そもそも今のロサンゼルスもラスベガスも多くの地域で治安が悪く、特にラスベガスは物価もべらぼうに高く、そのわりにカジノタウンとしての魅力はさほどではありません。私はいまマカオでこの原稿を書いてますが、マカオのほうが中国なのでご飯も美味しいですし、ブランドのショップの豊富で規模も大きいですし、転売ヤーとして利益を狙うにしても魅力的です。カジノそのものについては私はまったく手を出さないのですが、その方面に詳しい友人によれば(勝つことだけを考えるのであれば)マカオよりも韓国(ソウル・釜山)のほうがおすすめできるということです。実際私は釜山旅行を投資家の友人のカジノの勝ちだけで楽しんだことがあります。

 話しが逸れましたが、シリコンバレー旅行という観点から言うと、サンフランシスコ国際空港で降りることは本当におすすめしません。サンフランシスコ国際空港からサンノゼに行くまでの電車は荒涼としていて非常に怖いですし、道中の駅も治安が悪い駅が多いです。また、そもそもサンノゼまで1時間程度かかるので、ただでさえ長時間フライトで疲れている身には応えます。一方で、サンノゼ国際空港であればサンノゼのダウンタウンに宿泊先を求めるのであればタクシーで10分程度ですし、なにしろ利用客が少ないので入国審査もものすごく楽です。ロサンゼルスやサンフランシスコで降りるより断然おすすめといえます。そういうこともあり、今回は成田からサンノゼに行く便を選びました。往復で10万円程度でお買い得でした。

 

サンフランシスコ国際空港からさらに1時間程度の鉄道旅はしんどい、6ドルするので運賃もさほど安くない、サンノゼ国際空港で降りて友達と割り勘して20ドル程度のUberに乗るほうが安上がり。

 

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林直人

はやし なおと

起業家・作家

1991 年宮城県生まれ。仙台第二高等学校出身。独学で慶應義塾大学環境情報学部に入学(一般入試・英語受験)。在学中に勉強アプリをつくり起業するも大失敗する。その後、毎日10 分指導するネット家庭教師「毎日学習会」を設立し、現在に至る。毎年100 人以上の生徒を指導し、早稲田・慶應・上智を中心に合格者を多数輩出している(2021 年早慶上智進学者38 名・7/20 時点)。

著書に『うつでも起業で生きていく』(河出書房新社)、『人間ぎらいのマーケティング人と会わずに稼ぐ方法』(実業之日本社)などがある。

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